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Black Swan
BTS

aftersleepwithu

@aftersleepwithu

February 5, 2020

BTSのカムバックトレイラー、Outro:Egoについて初見の感想。

Daydreamから連なるJ-Hopeのソロ楽曲としての文脈で見た場合は説得力を持つが、BTSの楽曲として見た時には、あーラップラインって、ずっとこういう事ばかり言ってるなあ、という印象に聴こえてしまう。

これで良かったんだ、と言う役割をJ-Hopeに任せるのは間違いではないが、それが全員の意見を代表しているようには見えない。全員の感想である必要性があるのか、という所が議論の余地があるが、BTSというグループの作品である、という事を考えると、RMは自分は誰なんだという問いかけのまま、SUGAはいつも孤独で、J-Hopeは選んだ道はこれで良かったと言っている印象はずっと前から変わらず、それが彼等を取り巻く状況は変われどそのままであるように見える。

彼らが置かれた状況への視点がそれぞれに違うのは当たり前だが、ソロ曲であれどグループの楽曲の一つであると考えた場合に、今回ばかりは違和感を覚える。Persona、Shadow、Ego、どれもまるでミックステープのソロ曲を集めたような印象だからだ。
ソロ曲が多くを占めたアルバムWINGSにそれは無かった。あくまで与えられたキャラクターの範囲内で言いたい事を言っていたか、言っているように見せていた。
だが今回はきっと違う。方向性を与えられてはいるが、もっと生身で枠内からはみ出している。コンセプトの中に抑えられていない。それが各々の個性がより出た、と解釈されるのか、グループとしてバラけた印象を残すのか、心理学コンセプトだからこんな感じでしょ、となるのか。最終的にはアルバムを聴いてみないとわからないが。

個人的にはEgoという曲はBTSの楽曲というより、J-Hopeのソロプロジェクトの曲の一つを提供したように見える。それだけ彼の個性が際立っているのだろうし、楽曲Personaを含めた、7に関連して出てきたどの曲も、BTSの箱に納めておこうという意思を少し放棄しているように見える。Black Swanという曲を聴いて、パフォーマンスを見て、僕たちはそれを見せつけられたはずだ。

それなのに歌う歌詞の内容はアイドルで人気ある自分達の事。これからはアイドルの看板をある程度下ろしていきたいだろう。だがその為にはそろそろ違うことを歌っていく必要があるのではないか。今回がアイドルの自分達としての総括ならば良いが、今後もこうした歌詞の内容が続くのはアーティストを目指すならば厳しい。
ファンだけが喜ぶ歌詞と普遍性を持った歌詞は違う。だが現在の熱心なファンは”私達”に向けて歌われている曲に心震わせ、彼らに心酔している。そういうファン層と、アーディストとしてこれから獲得したいファン層は違うだろう。そこの間を取る努力をした痕跡が見える曲が今回のEgoだと思う。